まったりせいや組―ゲームブログ―

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流れるように描かれる王道2Dアクション『Bladed Fury』ゲームレビュー

どうも皆さん、せいやと申します。今回はDeath ComingのデベロッパーNEXT Studioが手がけ、2018年12月18日にMicrosoft Windows向けにリリースされたタイトル『Bladed Fury』の評価をします。

※私の評価では「DLC」「協力プレイ」「クリア後の要素」は評価の対象に入りませんのでご了承ください。

Bladed Fury

タイトル Bladed Fury
初リリース日 2018年12月18日
開発元 NEXT Studios
販売元 NEXT Studios
プラットフォーム PlayStation 4Microsoft Windows
ジャンル アクション

コンセプト考察

コンセプトは『流れる剣戟』と考察する。
なぜなら、流れるように描かれた絵巻物のようなグラフィック、敵を刀で流れるように切り刻み連撃を決めていく様はこのゲームの最大の魅力だと感じたからである。

評価基準

評価項目 点数
(1)メインシステム 8
(2)グラフィック 10
(3)ミュージック 7
(4)レベルデザイン 9
(5)ステージデザイン 5
(6)操作方法/操作性 10
(7)演出 6
(8)ボリューム 6
(9)配慮、サブシステムの充実 6
(10)シナリオ構成/内容 4
合計 71点

判定表

基準点数 10~30 31~50 51~70 71~90 91~100
判  定 クソゲー 微妙ゲー 普通ゲー 良ゲー 神ゲー

感想/減点理由

(1)メインシステム

  • 戦闘システムは「軽い攻撃、重い攻撃、ガード、回避、大技」と王道2Dアクションゲームである要素がてんこ盛りで非常にシンプルである。その為、アクションゲームが得意なユーザーならばすぐにキャラクターを気持ちよく動かせてプレイしててストレスを感じることはまずないだろう。
  • 素早く攻撃が連続で繰り出せる小太刀と重い一撃でアドバンテージが取れる大剣を使い分けることがコツでありシンプルに面白い。
  • ボスを倒すごとに入手できる「英魂」をどこで発動するかの駆け引きが非常に面白い。
  • ボス戦は中々歯ごたえがあり、後半は何度も倒されながらボスの行動パターンの把握に努めることになる為、学習能力と反射神経が問われる。その為アクションゲーム好きにはたまらない難易度である。
  • 類似タイトルである「朧村正」「オーディンスフィア」が好きなユーザーはとても楽しめる内容になっている。
  • 王道すぎるゆえにこのゲームならではの特徴があまりない為、新鮮味に欠ける。

(2)グラフィック

  • 流れるように描かれた絵巻物のようなグラフィックは魅力的であり、幻想的である。
  • 朧村正」「オーディンスフィア」などが好きなユーザーであれば大満足だろう。

(3)ミュージック

  • 幻想的なグラフィックに合う楽曲が多く使用されており、より世界観に引き込まれるので素晴らしい。
  • 個人的には印象に残っている楽曲はなかった為、減点。

(4)レベルデザイン

  • アクションゲームが苦手な方でも楽しめるようにチュートリアルがとても丁寧に開発されている。
  • 特に必要のない武器や技、スキルといったものが見当たらないことは素晴らしい。
  • 素早く攻撃が連続で繰り出せる小太刀と重い一撃でアドバンテージが取れる大剣を使い分けることがコツであり、バランスがとてもよくできておりシンプルに面白い。
  • 「大剣」は飛び道具を弾き返すこともできるが、大振りなのでタイミングを合わせるのにコツが必要である調整になっている。
  • どの行動にもメリットとデメリットがあり、リスクが大きいものは成功すればリターンも大きい作りになっており素晴らしいバランスだ。
  • 敵の攻撃に合わせてタイミングよくガードを行えば「完璧(パリィ)」で攻撃を弾き、敵を一瞬無防備にできる。しかし、このパリィはタイミングがシビアでリスクが大きすぎると感じた。個人的には受付時間を少し伸ばしたほうがもっと気持ちよくパリィができてバランスが良いと感じる。

(5)ステージデザイン

  • 道中では軽めの謎解きや、ジャンプや回避などで切り抜ける仕掛けなど、戦闘以外にもいくつもの仕掛けが用意されている為、ゲーム進行に飽きを感じることなく最後まで楽しめる。
  • 最大HPを増加してくれる人物、経験値を多く稼ぐことのできるアイテムを探すちょっとした探索要素もある。

(6)操作方法/操作性

  • 操作性は実に良好であり、キャラクターを自在に気持ちよく操ることができる。
  • 操作方法は何パターンか用意されている為、お好みのボタン配置でプレイすると良いだろう。

(7)演出

  • とある死にゲーのように敵の頭上に「崩」「穿」などの色が異なる文字表示がされる攻撃があり、特定の防御手段が通じない攻撃を示している演出である。これによりプレイヤーは咄嗟に適切な方法で対処する判断力を求められる。このような世界観に合っておりわかりやすい演出は個人的には高評価である。
  • 朧村正からの影響が強い為かこのゲームをあまり知らないユーザーからパクリゲーと認識されても仕方ないようなほど似ているところが非常に残念。中華ファンタジー世界をもっとグラフィックで演出しても良かったと感じる。

(8)ボリューム

  • 10時間程でエンディングまで辿り着ける本作だが、一度クリアすればより高い難易度「困難」で遊べるようになる他、限られた回復アイテムで連続してボスに挑んでいく「挑戦」モードをプレイすることもできる。やりこむユーザーならば十分すぎるほどのボリュームが見込めると感じる。あまりやりこまないユーザーならばセールで安価なときに購入しておくことをおすすめする。

(9)配慮、サブシステムの充実

  • スキルの習得、強化などはステージの各所にある灯篭(セーブポイント)で行えるシステムとなっており、あえて習得や強化をせずユーザー側でプレイの幅を調整できる為、縛りプレイなどもでき自由度があると感じる。
  • このゲームを購入する際に日本語対応していると表記されているが、実際にプレイしてシナリオのテキストなどを読むとローカライズがおかしな所が多々見受けられた。個人的にはお金を払いゲームを購入している以上インディーズゲームだろうがローカライズがおかしなところがあるのは少し不愉快である。
  • 登場キャラクターの人物名や武器や地名などの名称は中国語読みであり、中国の歴史に詳しいユーザーではない限り、振り仮名がないのでほぼ読めないだろう。人物名、名称などの振り仮名くらいはあってもよいのではないだろうか。

(10)シナリオ構成/内容

  • 本作は命からがら追手から逃げのびた季姜が、汚名を晴らし、囚われた姉を救出するため旅をする、復讐の物語でありとてもシンプルで理解しやすい。
  • 特にひねりがない為シナリオ重視でゲームを選ぶユーザーにはおすす勧めできない。

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