どうも皆さん、せいやと申します。今回は2019年1月31日にNo Matter Studiosからリリースされたタイトル『Praey for the Gods』のSteam版の評価をします。
※私の評価では「DLC」「協力プレイ」「クリア後の要素」は評価の対象に入りませんのでご了承ください。
タイトル | Praey for the Gods ※商標の問題で当初とはタイトルが異なる |
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初リリース日 | 2019年1月31日 |
開発元 | No Matter Studios |
販売元 | No Matter Studios |
プラットフォーム | PlayStation4、Xbox One、Microsoft Windows、Classic Mac OS、Steam |
ジャンル | アクションアドベンチャーゲーム、サバイバルゲーム |
コンセプト考察
コンセプトは『体温低下による人間の無力さ』と考える。
なぜならば、このゲームは常に体温管理という制約が付きまとうということが最大の特徴といえるからである。メインシステムのほとんどが他のゲームを足した印象が強すぎる為、独自の唯一無二のシステムである体温低下によるステータス管理に重きを置いているのではないだろうか。
評価基準
評価項目 | 点数 |
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(1)メインシステム | 7 |
(2)グラフィック | 10 |
(3)ミュージック | 10 |
(4)レベルデザイン | 10 |
(5)ステージデザイン | 6 |
(6)操作方法/操作性 | 6 |
(7)演出 | 7 |
(8)ボリューム | 7 |
(9)配慮、サブシステムの充実 | 7 |
(10)シナリオ構成/内容 | 4 |
合計 | 74点 |
判定表
基準点数 | 10~30 | 31~50 | 51~70 | 71~90 | 91~100 |
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判 定 | クソゲー | 微妙ゲー | 普通ゲー | 良ゲー | 神ゲー |
感想/減点理由
(1)メインシステム
- 『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』と『ワンダと巨像』を足した印象が強すぎる為、メインシステムに満点にすることは難しい。このゲームならではの独自のシステムが少なすぎる。
- 「空腹、眠気、体温」の3つのステータスでスタミナ回りに変化が起こり、それらを維持する為に、狩猟、調理、探索とサバイバルをしながら目的の各地の巨神(大型ボス)を撃破する。
- 凍え死んでしまうかもしれない雪山の厳しさを常に感じるゲームシステムは面白い。是非プレイする時は難易度を「難しい」以上でやるべきだ。
- 寒々しい白銀の世界の中、唯一暖かみを感じさせてくれる焚火の炎の温もりにはリアリティがある。男のロマンを感じる。
- 巨神との戦闘は時間がかかる為、テンポが少しでも悪いとイライラしてしまうユーザーにはおすすめできない。
- クライムアクション中からジャンプ。そして、空中でワイヤーアクションに繋げることでさらに上へ行くことができる。とても気持ちの良いアクションが実現されていて好印象。
(2)グラフィック
- 思わず寒々しさがコントローラーから伝わってくるような白銀の世界で包み込まれたグラフィックは素晴らしい出来だ。
(3)ミュージック
- ゲーム音楽は雑魚敵との戦闘時または巨神くらいだが、寧ろそれで良いと考える。何故ならば、風の音や草木が騒めく環境音こそオープンワールドゲームにはふさわしいと私は考えるからだ。オープンワールドゲームに不必要に盛り上げる音楽は不要なのだ。
(4)レベルデザイン
- 難易度調整が初めからすべて開放されておりお好みの難易度でプレイする事が出来る為、アクションゲームが苦手なプレイヤーでも楽しめる。
- 難易度調整がただ「敵の体力、攻撃力の数値を変更」されるわけではなく、「寒さで凍え死ぬシステムを導入するかしないか」と思い切った難易度変更が出来る。難しい難易度への挑戦する玄人ゲーマーの心を揺さぶられる難易度選択となっている。
(5)ステージデザイン
- ステージの岩壁や地面などにプレイヤーがめり込むバグが目立つ。しかし、バグありきでも納得のいく楽しさ、面白さがあるゲームで素晴らしい。ですので皆さんに是非プレイしてもらい開発者様へフィードバックをして欲しい。
(6)操作方法/操作性
(7)演出
- 巨神を倒すたびに拠点の地面に広がる液体、草木の表現が幻想的で素晴らしい。そして、大きくなっていく狼は何なのか謎である。今後のアップデートで解明されるであろう。
- ワイヤーアクションをする際の挙動が『ゼルダの伝説時のオカリナ』にそっくりで大好きだ。
(8)ボリューム
- 開発途中だが3,090円でここまで夢中に20時間以上も遊べるゲームならば大満足である。
※セール時だと2,000円くらいなのでおすすめ
(9)配慮/サブシステムの充実
- チュートリアルがアクションのボタンの説明のみである。その為、UIの意味、仕様などに気づかないといけない。手探りで覚えていくことが好ましくないユーザーには厳しい。
- 『ワンダと巨象』では剣を点に掲げることで巨神の弱点を見抜くシステムがある。しかしこのゲームにはそのような仕様が一切ない為、ライトユーザーならばボスの弱点が見つからずテンポが悪く途中で諦めてしまう可能性がありそうだと感じた。
(10)シナリオ構成/内容
- 「なぜ冬が終わらないのか」「なぜ巨大な生物が棲息しているのか」「なぜ1人この世界に降り立ったのか」など、ゲーム冒頭で語られることがない数々のシナリオの謎をゲーム内の壁画などから推測するところは面白い。
- シナリオにムービーやテキストで触れられることがほとんどない為、シナリオに重点を置いたゲームを好むユーザーにおすすめできないゲームである。