戦国妖怪死にゲー『仁王2』ゲームレビュー
どうも皆さん、せいやと申します。今回はコーエーテクモゲームスのゲームソフトからPlayStation 4用向けに発売された『仁王2』のレビューをしていきます。
※私の評価では「DLC(ダウンロードコンテンツ)」「協力プレイ」「クリア後の要素」「mod(改造)」は評価の対象に入りませんのでご了承ください。
製品情報
タイトル | 仁王2 |
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初リリース日 | 2020年3月12日 |
開発元 | コーエーテクモゲームス |
販売元 | コーエーテクモゲームス |
プラットフォーム | PlayStation 4、PlayStation 5、Microsoft Windows(Steam配信) |
ジャンル | アクションRPG |
プレイ人数 | 1人※オンラインプレイ時は最大3人 |
価格 | 中古で約1,600円※Amazonの価格です |
CERO | D(17才以上対象) |
コンセプト考察
このゲームのコンセプトは『前作を超える妖怪をテーマにした死にゲー』であると考える。
評価基準
評価項目 | 点数 |
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(1)メインシステム | 7 |
(2)グラフィック | 9 |
(3)ミュージック | 9 |
(4)レベルデザイン | 9 |
(5)ステージデザイン | 7 |
(6)操作方法/操作性 | 4 |
(7)演出 | 8 |
(8)ボリューム | 10 |
(9)配慮、サブシステムの充実 | 8 |
(10)シナリオ構成/内容 | 9 |
合計 | 80点 |
判定表
基準点数 | 10~30 | 31~50 | 51~70 | 71~90 | 91~100 |
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判 定 | クソゲー | 微妙ゲー | 普通ゲー | 良ゲー | 神ゲー |
感想/点数の理由
(1)メインシステム
- 特技(パリィ)、妖怪化(大技)、妖怪技(スキル技)のアクションが追加されシステムがさらに複雑化している。
- 前作はダークソウルの劣化としか思えなかったが、ドロップした強い妖怪技や強い武具などを駆使して強敵と戦うハクスラ※1 を強く感じるゲームシステムが面白い。
- システムを簡略化しハクスラ戦国死にゲーを目指せばより良くなると感じる。
※1 ハクスラとは、コンピュータゲームの用語で、敵との戦闘(バトル)に終始し、それがゲームの主目的であり醍醐味となっている種類のゲームのことである。敵を打倒・殲滅し、プレイヤーキャラクターを強化して、さらなる強敵の打倒に挑む、という趣向が前面に出たゲームがハクスラに該当する。
(2)グラフィック
- キャラクタークリエイトの自由度が高く、可愛いキャラから渋いおっさんまで作成可能。作成後でも顔から性別まで自由に変更できるため素晴らしい。
- コーエーらしい3DCG表現に美しく仕上がっており女性モデルがとても綺麗。
- 和風な女性キャラクターが好みの人にはおすすめ。
- 前作の敵の流用が多々あり前作をプレイしていると新鮮味に欠ける。
(3)ミュージック
- 前作とは異なり各ボスごとにBGMが用意されており特に「Imagawa Yoshimoto」、「Battle III」が個人的に素晴らしい楽曲である。
- 封魔の霊堂、衝天の魔というステージで流れるBGMが常に爆音で不快。
(4)レベルデザイン
- 序盤は武具もステータスも低いためアクションゲームが苦手なユーザーには厳しいと感じる。
- 中盤以降からは強い武具やステータスで比較的楽に攻略できるので序盤を乗り越えれるかで意見が割れるだろう。
- 個人的にたたりもっけ戦の画面を暗くする技と空中に居座る技の仕様は納得いかない。
(5)ステージデザイン
- 前作のステージよりも上下に進むステージが多く立体感がある。
- 和を感じるあやかし一夜城というステージの渓流は素晴らしい。
- 前作で何度も攻略したサブステージが続投しており残念な気持ちになる。
- 建物の中での戦闘が窮屈である。
(6)操作方法/操作性
- ただでさえ前作の複雑なシステムが続投しているのにも関わらず特技(パリィ)、妖怪化(大技)、妖怪技(スキル技)のアクションがさらに追加され操作方法が複雑すぎる。
(7)演出
- 俳優の竹中直人が演じる藤吉郎と女優の波瑠が演じる無明には違和感がなく良い。
- 妖怪化の見た目が3種類あり、髪色や角を各種類ごとに変更できるのは細部までこだわって開発していると感じる。
- 藤吉郎と最初に出会った桜の木が最後に描写されエンドロールが流れる瞬間は達成感に浸ることができた。
- 作成したキャラクターの顔が多々描写されるため時間をかけて作成したかいがある。
(8)ボリューム
- DLCなしで110時間程度楽しめる為、個人的には十分なボリュームである。物足りないというユーザーにはComplete Editionがおすすめ。
(9)配慮/サブシステムの充実/バグ
- チュートリアルが丁寧。
- 武具やアイテムのソート機能や誤って気に入った武具を失わないようにするロック機能が充実している。
- オーディオ設定で「BGM、効果音、ボイス」がそれぞれで調整できるように実装されている。
- 画面の明るさ、コントローラー設定、カメラの設定と細かいところまで設定できる。
- スキルツリーがとにかく分かりずらいが、中盤以降でスキルの振りなおしができる。
- 攻撃力が5%上昇など微量の増加などでスキルツリーにダイナミックさがない。
- 必要なスキルを入手するために不要なスキルを取得しなければならないのには不満。
(10)シナリオ構成/内容
- 最初は仲睦まじく相棒と出合い次第に霊石の魅力に支配され闇落ちした相棒を救い出すべく奮闘し、最後には元通りになるシナリオはすっきりして良い。
- 無明(むみょう)というキャラクターのみ何十年たっても顔が全く老けず、理由が何も語られないので違和感でしかない。(考察では無明も半妖ではないのかと思われる。)