どうあがいても絶望『SIREN(サイレン)』ゲームレビュー
どうも皆さん、せいやと申します。今回はソニー・コンピュータエンタテインメントからPlayStation 2用向けに発売された『SIREN』のレビューをしていきます。
※私の評価では「DLC(ダウンロードコンテンツ)」「協力プレイ」「クリア後の要素」「mod(改造)」は評価の対象に入りませんのでご了承ください。
製品情報
タイトル | SIREN(サイレン) |
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初リリース日 | 2003年11月6日 |
開発元 | SCEジャパンスタジオ |
販売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
プラットフォーム | PlayStation 2、PlayStation 3(PS2アーカイブス) |
ジャンル | アクション・アドベンチャー |
プレイ人数 | 1人 |
価格 | 中古で約1,600円※Amazonの価格です |
CERO | C(15才以上対象) |
コンセプト考察
このゲームのコンセプトは『視界を奪う』または『時系列が複雑に絡む物語』であると考える。
評価基準
評価項目 | 点数 |
---|---|
(1)メインシステム | 6 |
(2)グラフィック | 10 |
(3)ミュージック | 8 |
(4)レベルデザイン | 2 |
(5)ステージデザイン | 10 |
(6)操作方法/操作性 | 6 |
(7)演出 | 4 |
(8)ボリューム | 9 |
(9)配慮、サブシステムの充実 | 1 |
(10)シナリオ構成/内容 | 10 |
合計 | 66点 |
判定表
基準点数 | 10~30 | 31~50 | 51~70 | 71~90 | 91~100 |
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判 定 | クソゲー | 微妙ゲー | 普通ゲー | 良ゲー | 神ゲー |
感想/点数の理由
(1)メインシステム
- 本作はL2トリガーを入力中にLスティックをぐりぐりすることで電波を合わせ敵の視界を奪うことのできる「視界ジャック」というシステムがある。昔のダイヤル式で電波を合わせるテレビを彷彿とさせるものであり独特なシステムである。
- 視界ジャックした視界は固定し瞬時に見ることが可能なため使い勝手はさほど悪くはないが、ゲームを進行させると敵やマップ構造を理解した前提なステージがでてくるためホラー要素がだんだん薄くなっていくのが個人的には残念である。
(2)グラフィック
- ゲーム中に登場する各3Dポリゴンキャラクターは、実在の俳優を基に作られており、キャラクターの体型および顔のテクスチャが俳優から再現されているため当時のPS2のゲームの中でもトップクラスのリアリティのあるゲームだったのではないかと考える。
- 個人的にはNPCキャラの顔がたまに貫通して裏面テクスチャが見える時が一番の恐怖である。
(3)ミュージック
- エンディング、CMの曲がサイレンの不気味な世界観を醸し出している。
- ホラーゲームなだけあって物静かだが、しっかり環境音もあり無音というわけではなく世界観に没入させてくれる。
(4)レベルデザイン
- 隠しアイテムをゲーム内ヒントだけですべて集めるのはほぼ不可能でこれは難しいではなく理不尽である。
- いきなり難易度が跳ね上がったりするためライトゲーマーならまず投げてもおかしくない。
(5)ステージデザイン
- 何度も同じステージをプレイさせられるため使いまわしばかりで後半は飽きてくる。
- 何度も同じステージをやらされるとホラーゲームである意味が皆無な感じがしてくる。
- ホラーゲームだから仕方ないのかもしれないが終始暗いため辛い。
(6)操作方法/操作性
- シビアなアクションを要求する割にもっさりとしたアクションで慣れるまでかなり難しい。
(7)演出
- 本作は声優が演じているわけではなく俳優を起用しているのでキャラクターのセリフが棒読みすぎてせっかくの世界観が台無しになっている。いくら俳優だからといっても出演者全員棒読みじゃ世界観に没入できない。
(8)ボリューム
- 私の場合わからない所は攻略を見ながら隠しアイテムを収集し30時間前後で完全クリアである。正直なところ初見プレイでゲーム内ヒントのみで自力で収集した場合何時間で完全クリアできるかわからない。
(9)配慮/サブシステムの充実/バグ
- 何も見ずに隠しアイテムの収集はほぼ不可能であるのでヒントを多めのほうが最後まで素直に楽しめてよいと考える。
(10)シナリオ構成/内容
- ここで説明するには長くなるので手短に評価致しますが、時系列がバラバラで展開される物語を自分の中で当てはめてパズルピースを埋めてつなぎ合わせていく物語が好きな人にははまる。しかし、正直ゲームをプレイするよりwiki読むほうがこのゲームは面白い。決してシナリオが面白くないわけではないが難解すぎるため考察サイトやwikiで調べないと理解できないシナリオが嫌いな人には向いていないと考える。